Q・なぜ希望者制にしないのでしょう?

Q・なぜ希望者制にしないのでしょう?
A・判断が偏る危険性があるからです。

無作為抽出という選抜方法をとると、いくら辞退を申し出るチャンスがあったとしても、「できることなら引き受けたくない」と思う人が大勢います。

仕事の調整は難しく、忙しい時間を無理やり割かなければいけないのか、制度自体に疑問が湧いてしまうこともあるかもしれません。

やりたくない人がいる以上、やりたいと思う人もいるはずですよね。
また、人生経験が豊富で、比較的時間や精神的に余裕のある定年退職後の人材活用として、もっと年齢層を限定してもいいのではないか、という意見もあります。

裁判員制度では、できるだけ幅広い年齢層、立場の考えを裁判に反映させることが求められています。
そのため、性別、年齢、職業などができるだけ偏らないようにされます。

もしも希望者を裁判員に選ぶと、目的が見失う危険性があります。
裁判には日当がでるので、アルバイト的な考えになるかもしれないし、「人を裁いてみたい」という欲求が出てくるかもしれません。
そういう考えの人は、勉強して正しい知識をえて職業として裁判官になるべきで、民意を反映する目的を貫くためには無作為が適当だと考えられているのです。

実際、ドイツの参審制では、希望者を募る方式ですが、長らく参審員を続ける人もおり、「裁判員」と「裁判官」の感覚が近くなっていると批判されています。

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