裁判員のプライバシー

◆裁判員のプライバシー

裁判員候補者に選ばれてしまうと、裁判員を選任する手続きの中で、様々な質問を受けます。

辞退理由についても、宗教上の理由、前科、病気、障害など、公表したくない事実も言わなければなりません。
克服した過去の心の傷をほじくりだすことにもなります。
また、介護の状況などを説明する中で、自分以外の家族のプライバシーも侵害されてしまいます。

しかし、それらは、裁判所にも守秘義務がありますから漏えいすることはありません。

心配なのは、自分が望んでいないのに、裁判員として特定されてしまう可能性があるということです。

裁判員法により、裁判員の氏名の漏出は禁じられています。
しかし、それは最低限の個人情報で、法廷では、顔を隠すことはできないので、絶対に身元が守られるかというと、実は確実ではありません。

たとえば、有名人でも、裁判員になることはあります。
有名人といっても、テレビに出ているような人の場合だと、名前と顔は一致します。
町のお医者さんぐらいだと、住所や電話番号まで一致してしまいます。
学校の先生も、身元がバレバレですよね。

漏えいが禁じられているのは、裁判員の法律で、
傍聴人が見たことを公開されたとしても、守秘義務違反には当たらないのです。

じゃ、街を歩くときまで顔を隠しているのか?と問い詰められると、そこまで厳重にプライバシーにこだわっている人はいないと思います。
別に、名前や電話番号を公開しているわけじゃないのだし、堂々としていればいいという意見もありますが、
なぜ、プライバシーにこだわるのかというと、やはり事件に関連のある人から嫌がらせを受けるのではないか、評決に関して批判を受けるのではないかという心配があるからです。

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