参加する人の心情


裁判員制度は、国民の視点から見るとやや「強制的」という印象が否めません。

制度に関する質問のなかでも一番多いのが、「心情的な不安」について、どう対処されるか、です。
様々な意見が出され議論されていますが、裁判所側は「配慮します」としか回答できていません。

法治国家で法制度化する以上、国民は従わなければなりませんが、
「気持ち」の部分はないがしろにされがちなような気がします。

制度の目的である、「市民感覚」の反映と、裁判の「市民権」を得るにしては、
裁判員が関わる事件に、殺人や強盗も含まれており、あまりにもヘビーすぎる、ということが挙げられます。

決まりでは、暴力団の関与など、生活に支障が加わる恐れのある事件は対象外とされていますが、
心理的に「一般的ではない」凶悪事件なども、数多く含まれています。
ほとんどの人は、事件などをテレビなどの報道で見て、「そういう事実がある」ということは知っていても、
体験したことのある人ばかりではありません。
事件の現場がどれほど凄惨なものか、そういう資料を見たり事実を知ってしまった後の心理状態がどうなるか、未経験者には、まったく分からないのです。

また、体験したことのある人にとっては、事件現場の写真を見ることさえ耐えがたいを感じることもあるでしょう。

冤罪となりやすい痴漢事件や、交通事故、飲酒に絡む軽事件など、だれにでもありうる身近な犯罪に限定すれば、もう少し理解が得られるのでは、と思います。

関連記事

 
Copyright (C) 裁判員の手続きと義務@裁判員制度. All rights reserved