裁判員制度って何?


だから「裁判員制度」って何?って、気になってもらえましたか?

本当に大雑把な説明をします。

今までの裁判では、裁判官が数人寄り集まって、事件を議論し、判決を下していました。

裁判に参加できる(しなければならない)のは、次のひとたちです。

・被告人
・被害者
・被告人の味方(弁護士)
・被害者の味方(検察官)
・裁判官

このほかにも、証人や被害者側の弁護士などもいますが、だいたい上記の5者(5人ではないですよ)で裁判が進められます。

被告人と被害者以外は、「法律」に詳しい人、いくつもの「事件」に関わってきた人たちです。
いわば、裁判のプロフェッショナルです。

それに加えて、「裁判員」という立場の人を裁判に入れることを決めました。

じゃ、「裁判員」って誰なのでしょう?

それは「一般の国民」つまり我々です。

一般の国民は、特別に法律の勉強をしていません。
日本国憲法ぐらいは、社会の授業で習いますが、他の法律については、習う機会がありませんものね。
生活や仕事に関わる法律はよく知っていますが、事件の判断とするための知識といえば、運転するための交通法ぐらいでしょうか。

皆さんは、映画やドラマで裁判のシーンを見てカッコイイなぁなんて思ったことはありませんか?
また、日々起こる犯罪のニュースを見て、「えぇ…その結末?」と、釈然としないときもありますよね。
私も、自分だったらこう判決するのに!なんて息巻いたことはあります。

死刑制度だって、本当はとても重大なコトなのに、軽々しくも会話の中に、ただの「コトバ」として登場することがあります。子供のケンカレベルでね。
もっとも、ここ数年、死刑執行が着々と行われているのがちょっと怖くて、口に出さないように割と深く考えるようになりましたが。

そんな我々が裁判に関わるなんて、
絶対ムリだ!と思う人、
積極的にかかわるべきだ!と思う人、
面倒だなぁと思う人、
いろいろな意見が出ると思います。

私的には、裁判官って、司法試験まで猛烈に勉強し、弁護士になってからもさらに勉強し続ける超優秀な人と思っていました。
実際に、裁判官の試験を乗り越えても、ようやく判事補という補佐職になれるという、超難関職業なのです。
そして、人を裁くということは、自分が正しくなければいけないし、それを職業にするという勇気も正義感も必要です。
素人の好き勝手な意見は、発言が、実際にどこにも影響がないから言えることで、いざ、本当に自分が裁判官になるとなったら、やはり躊躇する気持ちが一番に立つと思うのです。

裁判所は、
(一応、裁判に関わる法律なので、発言は「裁判所」発になります。本当は、法制定は議会で行われるので「政治家」なんですけどね)
「国民の力」が裁判に必要だと、言っています。
求めらているのは「法律の素人」の意見です。

ですから、「法律のことは何も知らない…」と躊躇する必要はありません。
逆に、法律の専門家や、勉強中の人は、裁判員には選ばれないことになっています。

では、どうやって裁判員を選ぶのでしょう。(具体的には、また後ほど説明します。)

裁判員制度が法律化された時に、制度の中身の中で一番注目されたのが、
「裁判員の選出方法」です。

オトナとしては本来、
 何ができるようになるの?
 どのよう裁判が変わるの?
と、国益について議論するべきなのでしょう。

が、しかしコトナである私は(多くの人が同じ思いだと思いたいのですが)
「誰が選ばれるのっ?」に注目し、
その選出方法に、絶句してしまったのでありました。

裁判員には、誰もが選ばれる可能性があります。
もちろん、最初から除外される人もあります。
子供とか、日本に住んでいても国籍がないとか、犯罪者とか。
誰もが…とは、「参議院選挙の選挙権のある人」が対象です。
なせ、選挙権と関係があるのかは、単に、名簿が既にあって使い勝手が良いから…という理由だけなのですが。

立候補でも、試験でもなく(難しいのは困りますが)、
本人の意思とは関係なく、本当にランダムに選出されるのです。

なんら法律の勉強もしていない一般国民が、
こういう裁判員制度になんの興味もなかった人でさえ、
みな裁判官になりうる可能性がでてきたのです。

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